トイレ

十日も開いたら、これはもう日記などではないのでは、と思わなくもありません。
さて、トイレの話です。別に汚い話というわけでもないんですが、トイレに関連する耐え難い屈辱を味あわされたことのある人や、生まれてこの方トイレには近づいたこともなく、また、今後もそのような予定はないというような人は、この先は読まなくても良いかも知れません。加えて、右のような例に含まれない方については、この先は読まない方が良いかもしれません。

仕事上で、時々トイレ掃除(あるいはトイレの状態確認)をする機会があります。女子トイレにはおおむね、男子トイレに倍する個室が並んでいることは皆さん御存知かと思われます。*1そのいちいちの個室についてトイレットペーパーの残りを確かめ、三角折りにして、その際ペーパーをちぎったなら便器に流します。
ここが問題です。便器に流すためには、当然降りている蓋を開けなければいけません。*2閉まっているものを開けるというのは、あなた、相当に怖いですよ。この作業のたび、私は「ひょっとして蓋を開けたらそこには生首が浮いていて目が合って笑いかけてきて、悲鳴を上げた私はいつの間にか全ての便座から伸び来る膨大な量の黒髪に絡め取られ、発見されたときには首のない水死体となりはてているのではないだろうか」という妄想に身震いするほどの恐怖を覚え、でも女子トイレでガタガタ震えていたら、ひょっとしてそのせいで変態として関係各位に認識されてしまうのではないかとの危惧から、務めて平静を装うのです。けっこう心臓に悪いです。
ぜひ一度皆さんにもこの恐怖を味わっていただきたい。仕事上でそのような機会が得られそうにはないという方は、どこかの女子トイレに侵入して、片っ端から便座を上げることによって、代用可能な経験だと思います。いつ誰に見つかるか、そして不審者としてお縄になるかという緊張感に満ちた経験が、あなたをどこかへ導くことでしょう。*3

*1:常識ですね。でも、日本の常識は世界の非常識と言いますし、注意する必要はあるでしょう。

*2:女性は概して便器の蓋を閉めるようです。男子トイレではほとんどの場合蓋が上がっています。上げる必要もないのにわざわざ上げる理由はいったい何なのでしょうか?

*3:なお、あなたがどこに導かれた場合でも、私は一切関知いたしません。