頑張ってるんだからいいんじゃないの?

ところでちょっと前から、高校野球について新聞紙面が騒がしいですね。*1 高校の野球部員の特待生問題についてだそうですが。
なにが問題なんでしょうか?
多分、こんな感じでしょう。*2 野球部員であることによる特待生が認められる → 越境入学がますます盛んになる → 特定の高校によい選手が集中する → 健全であるべき高校野球マネーゲームの舞台に成り下がってしまう。
これなら、高野連が危機感を抱いてあれこれ言うのも分からなくもありません。
しかし、すでに名門校や強豪校によい選手が集中する状況は現実として起こっているように思いますし、他の競技でも同じ事はあるように思います。実際に、高野連の調査に対して「うちも部員を特待生にしてます☆」と名乗り出た高校はごまんとあったわけで、高野連の規定にはたいした実効力がなかったということでしょう。
ならいっそのこと、「野球部員であることを理由とした特待生」ぐらい認めてもいいんじゃないかと思います。それによって特定の高校に選手が集中する事態を避ける努力は、高野連の方で行えばよいのです。*3 そう思うのは、この規定がもう純粋に高野連の我が儘なのではないかな、と思うからです。
学業成績がよいことを理由とした特待生は、賛否両論あるでしょうが、すでに一般的です。それがよいとするなら、スポーツが得意であることを理由とした特待生も認められて然るべきでしょうし、そこから野球のみを除外する正当な理由はちょっと思いつきません。
これを是とすれば、問題は特待生の是非のみです。学校に対して金銭を払わずに(あるいはごく少額の金銭で)教育の機会を得る。これが良いか悪いかだけです。何か得意なことがあって、それを伸ばして職業に結びつける機会を得る。あるいは得意なことを頑張るかたわら、不得意なことも頑張って進学や就職に有利な条件を得るべく努力する。少しも悪いことではないように思います。
高野連が問題視していることは、本質的には何なのでしょうか?

以上、なにも調べずに暴論を繰り広げてみました。

*1:複数紙を確かめたわけではないので、もしかしたら朝日と毎日くらいしか騒いでないのかもしれません。

*2:以下のほとんど全ての文が推論と、推論の上に立てた仮説になっております。ビバ、屋上屋!

*3:例えばそのような特待生は、出生地の都道府県か、現住の地方(近畿とか東海とか)の中に限って認めるとか。出生地はちょっと難しいかな?